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子どもたちの未来のために…ソフトバンクがやっている支援チャリティスマイル

この話題に関わるSDGsの目標

子どもへの虐待が深刻な社会問題となっている今。
国や自治体でも対応策を打ち出してはいますが、その最中にも虐待を報じるニュースは後を絶ちません。まずは命を守ることが最優先であり、状況に応じた施設に保護する必要があります。しかし保護された数年後、大きくなった子ども達はいつかその施設から出ていかなくてはなりません。心に傷を負った子ども達だからこそ、大人になっても心の支えは必要です。今回は児童養護施設を退所した後のサポートに目を向けたソフトバンクの「チャリティスマイル」という取り組みについてご紹介します。


■児童養護施設を退所した子ども達のその後を支援する「チャリティスマイル」

・10円の寄付で子どもの未来を明るくする取り組み

「10円からはじめよう。いっしょに続けていこう。頼れる家族がいない、子どもたちのために。」

そんなコンセプトのもと、児童養護施設退所後の子ども達の自立に向けた支援や、遺児・孤児の奨学金支援を行っているソフトバンクの「チャリティスマイル」。
その仕組みはとてもシンプル。ユーザーが毎月の利用料金に10円プラスして支払うことで、ソフトバンクも10円プラス。合計毎月20円が支援の対象となる団体に届けられます。

2018年12月25日時点での合計寄付額は4,805万6,464円。
毎月の利用料に10円プラスするだけで、子どもたちの未来を明るくできる取り組みとなっています。

児童養護施設の子どもの約6割が過去に何らかの虐待を受けた経験があると言われています。暴行を加える身体的虐待だけでなく、食事を与えない・放置するなどのネグレクト、言葉による脅しや目の前でのドメスティックバイオレンス、そして心理的虐待も含めた児童虐待は年々増加傾向にあります。
そんな子どもたちの居場所として大きな役割を果たしているのが児童養護施設なのです。

・虐待を受けた子どもの大切な居場所~児童養護施設

虐待を受け、心身ともに危険な状態にあると判断された場合、児童福祉法によって児童相談所が一時保護を行います。その後は児童福祉施設への入所、もしくは里親に委託されるケースがあります。児童福祉施設とは乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設、情緒障害児短期治療施設、母子生活支援施設などがあり、子どもの年齢や状況などによって決められます。

保護や養育が必要な主に2~18歳の子ども達が生活する施設です。施設の数は全国で約600、3万人以上が暮らしています。予期できない災害や事故、親の離婚や病気、放任や遺棄なども含む虐待等、様々な事情で入所しています。子ども達の健やかな成長と、自分の存在を肯定的に捉えられるようになることが一番重要な課題でもあるため、そばにいる大人が安心感を与えられるサポートが必要不可欠です。

虐待を受けた経験のある子どもに対しては、自立支援計画に基づいた個別の支援を実施。一緒に喜んだり悲しんだりといった感情を共有しながら、少しずつ信頼関係を築いていくことが必要です。前進したり後退したりしながら、時間をかけて進めていく地道な取り組みです。

・退所した後の子ども達の生活をサポート

様々な事情や悩みを抱えながらも、施設で暮らしている間は生活の場が確保されます。
しかし18歳を過ぎると退所しなければなりません。
ソフトバンクの「チャリティスマイル」では、施設を退所した後の子ども達の生活をサポートしています。18歳になったからといって、すぐにひとりで生きていけるわけではありません。まだまだ家族のように何でも話せて安心できる居場所は必要です。
「チャリティスマイル」の寄付先である団体では、社会での必要な知識やルール、就職やキャリアアップに繋がるスキルを学ぶ機会や退所後のケアの提供などを実施。子ども達との信頼関係を構築しながら孤独感の軽減や自立支援、また困難な問題に直面した時の相談相手としてサポートできる環境を作っています。


■「チャリティスマイル」が支援・推進する団体

「チャリティスマイル」の主な寄付先の団体は「社会福祉法人 中央共同募金会」や「あしなが育英会」です。また「子ども虐待防止オレンジリボン運動」を推進しています。

・「社会福祉法人 中央共同募金会」

福祉や災害・被災地支援などで良く知られている赤い羽根共同募金。児童養護施設や自立支援ホームを利用中、もしくは退所後の子どもが対象で、自立に向けた支援を行っています。
その一例をご紹介します。

「盛和塾(京セラ株式会社創業者 稲盛和夫氏主宰の私塾) 就職滑動応援助成」

【目的】
児童養護施設を退所して大学や専門学校等で学ぶ者が、自身の未来を見据えた就職活動に専念して取り組むことができるよう支援することを目的として実施する。
【助成対象者】
高等学校卒業時に児童養護施設に在籍していた者で、就職活動をする時点で施設を退所している者。
大学や専門学校に進学している者で、対象年度に就職活動を実施する予定の者
【助成金額と内容】
施設を退所して進学した者の在学中の就職活動にかかる費用として、ひとり当たり10万円を助成。
助成対象の費用例:就職活動時の生活費、就職活動に必要なスーツや靴・鞄等の購入費、就職活動に要する旅費。就職に必要とされる資格取得費など。

・「あしなが育英会」

病気、災害、自死、道路上の交通事故以外で保護者を亡くした場合や、保護者が著しい障害を負っている家庭の子ども達への奨学金制度を実施しています。高校、大学、専門学校などに進学を希望している経済的に苦しい遺児たちに奨学金(無利子貸与+給付)を交付しています。
例えば高等学校進学の場合であれば、

国公立:45,000円(内貸与25,000円・給付20,000円)
私立:50,000円(内貸与30,000円・給付20,000円)

高等専門学校、大学、短期大学、専修・各種学校、大学院にもそれぞれ奨学金が設定されています。
貸与部分に関しては返済期限が20年となっていますが、進学や生活困難等の事情がある場合は返還を延長することが可能です。

・「子ども虐待防止 オレンジリボン運動」

「オレンジリボン運動」は、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子どもへの虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。この運動を通して虐待の現状を伝え、虐待のない社会を築くことを目的としています。


【オレンジリボン憲章】

私たちは、子どもの成長と発達を支援することが社会全体の責任であることを自覚して、次のとおり行動します。

「私たちは、子どものいのちと心を守ります。」
「私たちは、家族の子育てを支援します。」
「私たちは、里親と施設の子育てを支援します。」
「私たちは、地域の連帯を拡げます。」

私たちひとりひとりが「子育てにやさしい社会」を作っていくことが、子どもの虐待防止に繋がります。子どもの心身を守ることはもちろん、子育てに悩む親へのサポートも広げる取り組みです。

外部から遮断されたプライベートな空間で行われる虐待。気付いたときには既に心身に深い傷を受けている子も多く、大切な小さな命を守れずに終わってしまったケースもあります。虐待をする親は、自分も子どもの頃虐待を受けていたケースが多いといいます。それは今すぐ断ち切るべき負の連鎖でしかありません。施設に保護され退所した後、自分に子どもが生まれたときに虐待をしてしまわないよう、「繋がり」「見守り」「支える」ことが必要です。この「チャリティスマイル」は退所後の子ども達が安心して社会に巣立ち、暮らしていくことができるようにサポートしていく非常に大切な取り組みなのです。

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